高機動無職ニーテンベルグ(1~2巻)の初回特典と感想。勢いがあればオールオーケー!

青木ハヤト先生のオリジナル作品第二段である「高機動無職ニーテンベルグ」(1~2巻)を紹介します。
タイトルや表紙の雰囲気からもわかるかと思いますが、かなりガンダムをパロった作品となっています。
第3巻の記事はこちらになります。

高機動無職ニーテンベルグ (1) (カドカワコミックス・エース)
青木 ハヤト
KADOKAWA/角川書店 (2015-04-25)
売り上げランキング: 30,747

購入特典

高機動無職ニーテンベルグ 特典
イラストカードと4Pリーフレットでした(左がとらのあな2巻購入特典、右がメロンブックス1巻購入特典)

作品紹介

無職よ、働きたくなければ、ロボットに乗って戦え!

労働暦108年、世界は労働と社畜に支配されていた――。
無職の少年・不働 遊は自宅に引きこもっていたところを、人型兵器・WM(ワークマン)を伴った「強制就職(デスマーチ)軍」によって、無職罪で逮捕されてしまう。連行される途中、謎の美少女・ネルに導かれ、黒いWM「ニーテンベルグ」に乗ることになった遊は、ネルが率いる「無職同盟(リガ・ジョブレス)と強制就職軍との戦いに巻き込まれていくのだが…!?
「やります、働きたくないから――」 新感覚、無職vs社畜の仁義なきロボットバトルアクション、ついに開幕!

公式サイトより引用

感想

「たかが働く事がそんなに嫌か!?」「戦うさ!!働くくらいなら!!」
まさにこんな作品です。

もちろんロボットに乗って戦うよりも働く方が楽じゃね?とかツッコんではいけません。

真実というものは、二次元の前にはあまりにも無力なのです。

センスと勢い

味方のキャラは殆ど記憶に残りませんが、敵方だけは記憶に残ります。
高機動無職ニーテンベルグ007
右の敵のセリフのインパクトはさることながら、この後ほとんど登場しないのも衝撃的です。(働けよ!)

また、被使用者(ニート)の現実だけでなく、就職活動の現実についても鋭く風刺を入れています。
高機動無職ニーテンベルグ012
「圧迫面接」という試験方法が当然のごとく存在するのは次元を超えても同じようです。

仕事を「つらさ」と置き換える清々しいルビ遣いには、
高機動無職ニーテンベルグ011
もはや働かないことこそが正義なのではないかと錯覚してしまいそうになるくらいです。

また職業風刺の元祖となった言葉「3K」についてももれなく風刺を利かせてくれます。
高機動無職ニーテンベルグ004
こいつらは「3K」と呼ばれるトリオですが、名前はタウリン1mgたりとKと関連性がありません。

しかしこの三人のコンビネーション技である「デッド・ベルト・コンベア」
高機動無職ニーテンベルグ005
この必殺技が「きつい 」「汚い 」「危険 」である労働から生み出された賜物であると考えると、なかなか泣けて来ます。

味方よどこへいった

インパクト絶大な敵(強制就職軍)に比べて、味方(無職同盟)のキャラはあまり印象に残らないです。
ヒロインであるネル・ネラレルも、存在感は今一つです。

敵である強制就職軍のキャラはどこかで見たことがあるキャラであったり、どこかで見たような名前だったりと、非常に練られているのに比して、味方の影が薄いとはこれ如何に?

まあ土台設定にかなり無理があるので、そういったキャラバランスについてはあまり気にしない方が吉なのかもしれません。

ガンダムパロな世界観

ちょっと気になったのは、今作の根本にガンダムパロがあることでしょうか。私も有名なネタぐらいしか知りませんし、ガンダムを全く知らない人でも楽しめるとは思います。

ただガンダムに詳しい人程不快感を感じる人もいらっしゃるかもしれませんし、別作品から借りる必要も無いくらい世界観は仕上がっているので、スタンドアロンで行ったほうが良かったのではないだろうかとも思うところです。

高機動無職ニーテンベルグ008

案外ハローワークの頭2文字からガンダムへと発想が至ったとか、単純なものかもしれません。

アニメだと雰囲気や勢いがもっと感じられて非常に面白そうです。

まとめ

  • 3K(無職・社畜・俺)な方
  • ガンダムパロを得意とする方
  • 勢いのある風刺漫画を楽しみたい方

におすすめな作品です。

どう考えても戦う方が絶対にしんどいです。
戦うための訓練を行うなど、どこが労働と違うんだよ、とツッコんでしまいそうなシーンも多数あります。

しかし労働こそが戦いであり、労働に抗うこともまた戦いであります。
本作はそんな、働かないことの大切さに気づかせてくれる作品でもあります。嘘です。

ちなみに、強制就職軍の給与体系は不明ですが、無職同盟は申告によるお小遣い制です。

J( ‘ー`)し「たかし……」

 

高機動無職ニーテンベルグ (2) (カドカワコミックス・エース)
青木 ハヤト
KADOKAWA/角川書店 (2015-10-26)
売り上げランキング: 7,145
トラウマ量子結晶 (1)

トラウマ量子結晶 (1)

posted with amazlet at 15.11.10
青木 ハヤト
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 181,369
トラウマ量子結晶 (7) (カドカワコミックス・エース)
青木 ハヤト
角川書店 (2013-09-25)
売り上げランキング: 123,777


メディア

【漫画】円山晃先生『私立浜茄子中高等学校男子寮の戸惑い』(第1巻)感想~男子校への圧倒的な信頼感~
円山晃先生の『私立浜茄子中高等学校男子寮の戸惑い』(第1巻)の感想です。 円山晃先生にとって初単行本作品かと思われます。 円山 晃 KADOKAWA (2018-10-25) 作品紹介 エロいことが全て。そんな平凡な男子校に舞い降りた男装女子! 男子寮に詰め込まれた制服男子たちはリビドーに追いかけられ、リビドーに捕まり、そしてリビドーに命じられるまま動くようになる……。これはそんな哀しい宿命に囚われてしまった男子たちを眺める男装女子の感想(ツッコミ)の記録である…… とかいっても、この男装女子もけっこうリビドー強いよね。 男子校である私立浜茄子中高等学校になぜか入学している八坂 ゆうき<やさか ゆうき>(女子)の日常(?)を描いた作品です。 男子校になぜか入学した女子のお話 感想 男子校のノリと男の友情よ 第1巻では解き明かされていないんですが、男子校であるはずの私立浜茄子中高等学校になぜか入学しているゆうき(女子)。 彼女を女子と認識しているのは同じクラスメイトである白石 義久<しらいし よしひさ>のみ。 能力パラメーターを下ネタに

続きを読む

【漫画】七尾ナナキ先生『ピウイ~ふしぎないきもの~』感想~ふしぎなふしぎな生き物~
【漫画】天原先生『33歳独身女騎士隊長。』感想~女騎士隊長の気苦労な毎日~
【漫画】鈴木小波先生『ヒダルとヒルダ』(全1巻)感想~おかしなおかしなグルメ旅物語~
【漫画】あぬ先生『なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳』(第1巻)感想~人はなぜ生きてしまうのか~

「漫画・初回特典の紹介とレビュー」記事をもっと見る

漫画・初回特典の紹介とレビュー 人気記事

【漫画】横槍メンゴ先生『めがはーと』感想 愛と命をめぐる、読み切り作品集
【漫画】天原先生『33歳独身女騎士隊長。』感想~女騎士隊長の気苦労な毎日~
スイッチウィッチ1~3巻(茂木清香)心の襞を鋭く突く衝撃作。(グロ注意)
【漫画】七尾ナナキ先生『ピウイ~ふしぎないきもの~』感想~ふしぎなふしぎな生き物~
君死ニタマフ事ナカレ(第1巻)初回特典と感想。作画最高!原作最強!?
【漫画】岡本倫先生原作、横槍メンゴ先生作画『君は淫らな僕の女王』(第2巻)初回特典・感想 絶妙なバランスで成り立っている奇作
【漫画】コハラモトシ先生『死神見習! オツカレちゃん』(第1巻)感想~頑張っても報われない、そんなあなたにこそ読んで欲しい作品~
【漫画】あぬ先生『なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳』(第1巻)感想~人はなぜ生きてしまうのか~
【漫画】金沢真之介先生『クノイチノイチ!』(第1~2巻)初回特典・感想 全くノ一が激怒するであろう問題作
【漫画】時田時雨先生『レンタル彼女月田さん』(第1巻)感想~一風(?)変わったレンタル彼女に振り回されよう~