朝井リョウ『世にも奇妙な君物語』あらすじ・感想。これは…………すごい!!

作者の朝井リョウといえば、『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を獲り、映画化などもされた作品が最も有名かと思います。

『何者』では、初の平成生まれの直木賞を受賞し、着実にレベルアップを重ねている作家です。

※結構辛辣なコメントを書いていますので、閲覧ご注意ください。

多分、売れてない

デビュー作は推定40万部弱と、新人ながら異例の人気を誇り、(又吉直樹は例外として)相当注目を浴びた作家です。

ところが12月25日現在、アマゾンランキングは7万位、☆1つのレビューが1つと、散々な状態です。

結論からいうと

ひどい!

これ以上ひどい作品を今年読んだことがありません。

世にも奇妙な物語との類似点

「世にも奇妙な物語」はフジテレビで年に二回、タモリがストーリーテラーになっていくつかの短編作品を上映するお話です。90年から始まりましたが幼心に割りとトラウマのある作品も存在しています。

(よくわからないけれど)この作品とコラボさせて出来上がったのが本作品で、幾つかの短編から構成されており、「最終章で収束する(本書帯より」という形をとっています。

本書が「世にも奇妙な物語」とどこが似ているか、あえて類似点を挙げるとすれば、文章の薄ら寒さです

特に第2話の「リア充裁判」は、もう世界観構成が厨二的なあれですし、筆者の主張がまるまる溶け込んでいて、文章のうす気味の悪さという面では本家に追随していると思います。

一応それぞれの話の概要と感想を紹介していきます。

各話紹介と感想

第1話 「シェアハウスさない」

概要:たまたま介抱された浩子が行き着いた先は「シェアハウス」ちょうど潜入取材をしようと考えていたところだったので好機! と入居を決める。 しかし実は全員ワケアリの住人だった。

感想:浩子がライターと平行して、執筆業もしているという、伏線バレバレかつ不自然な平行軸。 現実的でないから「世にも奇妙」とするなら中途半端な風刺感を出さなくていいのでは。

第2話 「リア充裁判」

概要:「コミュニケーション基本法」の施行により、「コミュ力」の裁判制度が開始し、世界中を旅するバックパッカーや、インスタギャル、ガリ勉系主人公が集団面接形式で裁判にかけられる。

感想:時代背景の描写が不十分で、そのつたない背景を笠に、リア充を逆にいじめるのがかえってサムいです。 むしろバックパッカーとか要所要所ではまじめに勉強してるからどう考えても主人公よりハイスペじゃないかと。 オチも斬新なものでなく、かなり微妙。

第3話 「立て! 金次郎」

概要:子供を幼稚園のどれかのイベントで目立たせるようにしなければならないという「横並び」のなかで主人公の孝次郎が起こした奇跡とは。

感想: こういう落とし方は星新一系のショートショートに近いかなと。文章が長いとかえって微妙。この話らへんで読みたくなくなる波が来ます。

第4話 「13.5文字しか集中して読めな」

概要:三行まとめのニュースサイトをのライターのお話。スキャンダルなど人目を惹くニュースを、ゴリゴリの修辞で3行に押し込めるが、安易な言葉遣いは意外なところで災いと化す。

感想:文章はともかくとして発想自体は面白いです。しかし三行ニュース本が20万部のヒットを叩く自体になったらそれはもうやばいでしょうね。

第5話:「脇役バトルロワイヤル」

概要:現実の役者と殆ど名前が同じである名脇役が脇役の「あるあるセリフ」を回避し、主演を勝ち取るというもの。

感想:残念ながら寒い。あと実在タレントのキャラ性でなんとかしようとしているのは小説家としてどうなんだろう…

結論

デビュー作タイトルのなんとも言えない「それっぽさ」がヒットしただけで、今まで殆ど実力をつけて着てない、ということがはっきりと分かりました。

「このレベルで、作家やってるってよ」と、アマチュア作家に勇気をもたらしてくれるレベルでしょう。

薄ら寒さと、勇気を与えてくれる書物としての効用はありそうですが、如何せん値段が高いです。(1,512円)

ちなみに、不思議なことに直木賞作家という肩書を装丁に全く使っていません。何か思う所があるのでしょうか。

次回作に期待したいです。


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