映画『オデッセイ』ネタバレ・感想。インターステラーを意識しちゃう。でもStarmanに鳥肌。

今回は、リドリー・スコット監督の『オデッセイ』(原題: The Martian、2015米)です。

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オデッセイ、壮大な映画ですが、結論からいうと、2014年の映画『インターステラー』と比較すると壮大さでは敵わなかったかなという気がします。しかし、私はこちらのカラっとした雰囲気が嫌いではありません。

『インターステラー』と較べて。

『インターステラー』にも、『オデッセイ』にも、マット・デイモンが出ています。しかもどっちも取り残された宇宙飛行士という設定まで同じです。

『インターステラー』では、マット・デイモン演じるマン博士が氷の惑星で取り残されました。彼は生き延びることだけを考え、惑星での生存可能性を示す虚偽のデータを送り、主人公ら調査隊を呼び、船の奪還を目指します。その目論見は達成間近、最後にドッギングに失敗し、あえなく星の海に散ってしまいます。

『オデッセイ』では、同じくマット・デイモン演じるマーク・ワトニー博士は火星に取り残されます。彼も生き延びるために植物学者の知見を活かし食物栽培などを行い、自生の手段を確保していきます。

マン博士と唯一違うのは、冷凍睡眠ができない、というところにあるでしょう。『インターステラー』は、近未来の話であり、コールドスリープはまだまだSFの世界上の話であるため、『オデッセイ』の舞台となる、ほとんど現在に近い時代では、実用化されいません。

次の船が来るのが4年後なので、そこまで生き延びるための手段を確保しなければならない、というのが『オデッセイ』の物語です。

一方、この二作品には決定的な差異があります。

『インターステラー』は親子愛をテーマとしていますが、『オデッセイ』は誰かと誰かの愛をテーマとはしていません。

「僕が死ぬのは大切なことのためだ。
崇高なことのためには喜んで命を捧げる。生んでくれてありがとう」

マークはこの遺言を両親に告げるようルイス船長に頼みますが、家族や恋人はいないようです。

それどころかとても不思議なことに、マーク回収という、全世界注目の火星でのラストミッションにおいて、管制塔のティームの面々や、街頭のテレビを眺めるアメリカ人、中国人の映像はありながら、マークが尊敬し、愛した両親のカットが一切存在しません

家族愛という点に関しては、監督としては珍しく、かなりドライな捉え方をしています。

『インターステラー』では、時空に閉じ込められた父が娘と再会することによる恐ろしいまでの伏線回収が待っているのですが、『オデッセイ』はあくまで単純に、「一人の人間」の生死にこだわったものであります。

これはある意味では、「人類史に偉大な意味を持つか否かにかかわらず、人間は尊い」というメッセージであり、親子愛から人類を救うという究極のミッションを果たす一方、船員の多くを犠牲にした『インターステラー』に対しての挑戦とも捉えることもできます。

スターマン!

さて、作中で流れるの多くは曲はディスコミュージックです。

マークは、ルイス船長が残したセンスの悪いディスコミュージックに辟易しながらも、その曲を愛します。

劇中で使われる曲がどんな曲なのかは、(何故かわからないのですが)多くの映画レビューサイトが一様に、一つ一つの曲を取り上げて紹介しているので割愛いたします。

しかし、その中でもどうしても書かざるを得ないのが、デビッド・ボウイの『Starman』です。

この曲は何故か、ヘルメス号の火星再投入ミッションである「エルカンド計画」の始動に合わせ、一曲丸々流れます

アメリカの映画公開は2015年10月なので、まさかこの曲が2016年1月10日に亡くなったデビッド・ボウイの追悼であるという意図はないでしょうけれども、日本での公開は2月ですから、鳥肌的なタイミングです。

作品の意図とはまったく別には違いありませんが、星になった彼を想えば、自然と落涙してしまいます。

最後に青春映画かと気づく。

ワトニーは最後に教授として、生徒たちに自らの経験談を語りますが、このプレゼンテーションの姿は、最近鑑賞した『ザ・ウォーク』で、意気揚々と回想を語る主人公に似ているようで、ここで、ふと本作のテーマに気づくのです。

「なるほどこれは青春映画なんだな」と。

『ザ・ウォーク』も、一人の曲芸師がビルで綱渡りをするために、皆が力を合わせるという物語です。

『オデッセイ』も、一人の男を救うために皆が力を合わせるという物語。

果てしなく壮大ですが、ものすごく客観的に言えば、どこかで青春調の「若気の至り」や、「過剰な陽気さ」を感じます。

監督は弟のトニー・スコットを2012年に亡くしたこともあり、このことが作品へ大きく影響したようにも思います。

どんな状況でも、生きるという姿を圧倒的に肯定してほしい、という想いが、ここには込められているのではないのでしょうか。

残念なのは 映画が
ちょっと長すぎるというとこですかね(´,,•ω•,,`)

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