映画「バクマン。」感想。ひたむきさに胸打たれる快作。

今回は映画「バクマン。」のレビューをしたいと思います。試写会に当選したので先行的に観劇しました。

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原作は1500万部を超える大ヒットのジャンプコミック。アニメはNHKで第3期(計75話)放送されたメジャー作品です。

結論からいうと面白かったです。

原作と現実に忠実

ディテールは少し異なりますが、原作の世界観(漫画家の現実)に忠実に、それでいてスタイリッシュに仕上げた作品です。

監督は大根仁さんで、ドラマ・映画の「モテキ」の監督として一躍有名になりました。私もその作品世界に惚れ込み、リアルタイムでドラマおよび映画を視聴した一人です。

本作の登場人物も、リリー・フランキー(編集長)新井浩文(平丸)などが「モテキ」と重複する部分もあり、ニヤリとさせてくれます。

しかし、「モテキ」のような、原作漫画を超越した”大根ワールド”というのではなく、あくまで原作における「現実世界」を地で行くような、良くも悪くもセーフティーな仕上がりになっていました。

キャストについてですが、漫画よりも、佐藤健と神木隆之介の演じる二人の主人公に感情移入できました。

その他の出演陣もほぼ完璧な配役で、新妻エイジ役の染谷将太も素晴らしい演技でしたし、中井役の皆川猿時も重要な場面をしっかりと盛り上げてくれました。

特に高木秋人を演じた神木隆之介は「鼻にかかった知的さ」というよりは、「おっかなびっくりながら、自分の才能を確信している」という思春期青年のような特徴を掴んでいます。原作とはちょっとキャラの毛色を変えてきたようにも思いますが、こちらの方が私は好きでした。

熱さに胸打たれる

この作品で特に感じたのはその「潮」です。漫画やアニメでは「綺麗な汗」とさえ思えた描写も、映画では泥臭さが、スタイリッシュな表現と相混じりながらも、比較的生々しく表現されていて、その熱さを感じました。

漫画に打ち込む男たちの熱きストーリーは、単に青春映画と呼び捨てることができず、全世代の「何かに打ち込んでいる者たち」の胸に必ずや響くと思います。

何かを始めたくて、踏み出したくて、燻っている人にも、
主人公らの、静かでひたむきで、そして熱い戦いに、きっと心動かされるものがあるでしょう。

名言

名言ですが、ストーリーの面白さで魅せるのか、そこまでグッとくるものはなかったので、いくつか羅列的に挙げさせていただきます。

  • 漫画は、読者に読んでもらって初めて漫画だよ(叔父)
  • エイジが王道なら、天才じゃない俺たちは邪道で勝負するんだ。それが俺たちの博打だろ!(高木)
  • 待ってますから、ジャンプで。(新妻エイジ)
  • 編集部と漫画家が対立した時、漫画家側に立つのが、編集者の役目だ。(編集長&服部)

突っ込みどころ

恒例の突っ込みどころです。いつもなら結構厄介な突っ込みをするのですが、この作品はそんなに突っ込むところはありません。あえて書くならば・・といった程度です。

ただ、結構細かいので、「そんなとこ言うか!」と不快に思われる方、ごめんなさい。あと少々ネタバレなので気をつけて御覧ください。

その1:ジャンプ最盛期は1995年

冒頭でジャンプの歴史について、主人公のナレーションで説明があります。

70年台200万部、80年台300万、85年には400万部、88年には500万部を売上げ、その人気は次第に増し、そして1995年には653万部という前人未到の記録を成した」

といった説明ですが、95年以降の部数の説明はありません。

いや95年て結構前やぞ!?その後どうなのよ!?っていうのはまあ突っ込みたくなる点です。(お察しの通り、ゼロ年代以降は300万部台を下回る低迷が続いています)

「その後も、努力と友情と勝利で…」とワンピースの漫画を全面に出し、お茶を濁しています。

私にはこれが自虐ネタようにも思えました。

その2:小豆がつまずいてる気が・・?

高木と真城がもつれあって階段から転げ落ちるシーンです。ヒロインの小豆が「大丈夫・・!?」と駆け寄り階上から見下ろしますが、若干小豆自身が躓いている気がします。

あなたが大丈夫かいな、と思ってしまいました。

その3:進撃の巨人の例

高木が編集の服部(山田孝之)に、主人公が死ぬストーリー路線にしたいといった時、主人公が1巻で死ぬ漫画の例として、「進撃の巨人」を挙げていました。

画力が主人公らと天と地ほどの差がある作品を挙げる(どっちが地かは内緒です)のって全然説得力無い気が・・。同時期に上映中の映画の横槍なのかギャグなのかはっきりしないので、若干もやもやしました。

その4:なぜ彼らがいるの?

喀血して倒れた真城が入院先から執筆部屋に戻った後のシーン。
編集の服部新人漫画家の福田(桐谷健太)、同じく新人の平丸(新井浩文)が主人公ら執筆部屋に居合わせ、「そんなの無茶だ」と説得します。

ってか、なんで新人漫画家の二人がそこにいるの!?

この後の熱い展開を考えたら必要な二人ですが、普通に考えたら彼らが存在する必然性がありません。
制作側もこの点については若干気にしていたのではないでしょうか。

番外編:田中真弓の声はなし!

突っ込みどころとまではいきませんが、一応。

トレーラー(友情編)では、ワンピースの主人公ルフィの声である田中真弓が「バクマン!」とタイトルコールをしていたので、そこに「おおっ!」となった方もいらっしゃるかもしれませんが、本編には一切声の出演はないのでお気をつけ下さい。

まとめ

  • 原作の世界観(漫画家の現実)を比較的忠実に描いている
  • キャストは秀逸
  • 男たちの熱き戦いに胸を打つ

サカナクションのエンディング「新宝島」とともにエンドロールが流れますが、このエンドロールも趣向が凝らされていて、最後まで目が離せません。

原作未読でもなかなか楽しめる作品ですので、気になった方はご観劇されてはいかがでしょうか。

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