君死ニタマフ事ナカレ(第1巻)初回特典と感想。作画最高!原作最強!?

原作にはヨコオタロウ先生、作画には森山大輔先生、倉花千夏先生が制服デザイン原案をされている「君死ニタマフ事ナカレ」(第1巻)を紹介します。
第2巻の紹介はこちらです。

ヨコオタロウ(横尾太郎)先生の代表作には

そして森山大輔先生の代表作には

などがあります。
先生の短編集などの紹介はこちらです

倉花千夏先生は

などをされており、豪華キャスト勢揃い、といったような作品です。

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特典

君死ニタマフ事ナカレ 特典
クリアファイルでした(メロンブックス購入特典)

内容紹介

超能力が科学によって解明された日本。
その力を軍事利用すべく「特殊能力高等学校」が設立され、戦う意味も知らぬまま戦場へと駆り出される生徒達。

飛び交う銃弾、希望の見えない敗走、友人達の死。
生と死が邂逅する戦場で、少女の手を取った一人の少年。
その先にあるのは希望か、それとも―――。

少年少女ダーク戦場ロマン、開戦。

裏表紙より引用

流し読みなら満点。

設定と描写は完璧なので、正直言えば、流し読みするだけなら満点に近い評価です。
ヨコオタロウ先生の設定から繰り広げられる、森山大輔先生が描写する可愛い女の子やイケメン集団のグロい展開。

「誰が、どういう行為をして、その結果どうなった」と読み解く必要がないぐらい、自然に物語の中で配置され、描写されています。

圧巻の作画。

森山大輔先生の作画は圧巻の一言。

文字を見ずに絵だけで見ていても、内容の見やすさ・わかり易さは他の作品よりも頭一つ抜けていると言えるでしょう。
君死ニタマフ事ナカレ002
(比較的マイルドな一コマ)

まあ細かい話、銃撃などを受けた時に人体がそんな弾け飛び方するのか、という疑問が発生したりもしますが、それは漫画的な表現で全く問題ないかと思います。

設定の妙味!

そしてヨコオタロウ先生の設定も面白いです。

戦争行為を禁止している日本が採用した苦肉の策として、銃砲を持たない特殊能力を持った若者が民間人的な扱いで紛争地域にNGOとして派遣される、と。

現実にありそうでないような設定で、多くの読者層の方が興味をそそらられるのではないでしょうか。

ちょっと作画頼みになりすぎたかも?

しかし本作の内容に関しては、どうも作画に頼りすぎなのではないか?と感じてしまいます。

漫画家としてもイラストレーターとして上手い森山大輔先生ですから、文字を読まなくても内容が理解できるレベルです。

そのため、直感的な感じでストーリーが進んでゆくため、内容が淡々としているようにも感じてしまいます。

要は絵だけ追い掛けても、「そこで何が起こっているのか、そのキャラはどういう心境なのか」が理解できてしまうのです。

これはひとえに突出した描写力の賜物ですが、一方で、文字に頼る部分が大きいであろう、状況の背景や未来に対する説明が(回想シーンや妄想シーンで補うことも可能ですが)付け辛くなっているように感じます。

物語開始直後に訳も分からず戦闘が開始され、途中でわずかに「なぜそうなったのか」の説明が入るものの、決定的な説明は全くないままに話が展開されます。読者には見えている必要がある未来のイメージが皆無です。

描写力に頼りすぎ、ストーリーの核となるべき部分に対する説明が及んでいない点が、内容としては若干不満の残る点です。

(むしろ世界観の説明に関しては作中より、裏表紙、またはAmazonの商品紹介の方が詳しいような状況です・・・)

そもそも気になる点が・・

下のコマを参考にしてください。

君死ニタマフ事ナカレ001

銃砲を持たない特殊能力を持った若者(主人公)の一コマですが・・

「………なんで日本刀なんて持ってるの?何か理由あるの?」

まあ彼女は近距離の戦闘要員なのでこの手の武器の携行は良いとしましょう。
しかし、派遣された若者の中には索敵や遠距離要員も存在します。そんな彼らが帯刀しているというのはどうしても違和感があります。

「銃は狙う・引き金を引く・発射される、という3動作が必要だが、ナイフだと狙う・切る、の2動作で済む」とは、しばしば格闘漫画などで説明がされるように、接近戦ではナイフ(刀)は意義があるかもしれません。

そうかんがえるとなおのこと、接近戦を想定としない彼らに帯刀させる意味はないですよね。

また、設定上彼らは「戦闘集団ではない」とされていますが、統一された服装を着て、堂々と武器を腰に付けてて、指揮系統は明確である集団が非戦闘集団であると主張するのは、いくらなんでも無理があり過ぎます。
彼らは物語の開始直後から帯刀・抜刀しており、ひとたび気になり始めたら、首をかしげて立ち止まってしまいます。

こういった疑問がいくつかあり、これらの謎設定が謎なままであったことが、私にはどうしても気になってしまい、いまいち物語に入り込めなかったかなと思います。

説明不足な状況から挽回出来たら名作になるとは思いますが、その前に読者がどこまで付いてくるでしょうか。

まとめ

最後はちょっと辛口になりました。

ヨコオタロウ先生か森山大輔先生、どちらかまたはどちらとものファンであれば2巻以降も購入を検討するでしょうが、そうでなければ、主要そうな人物がバンバン犬死するショッキングな漫画だなあという出オチで興味が終わってしまう可能性が高いと思います。

第2巻の発売は11月25日決定しており、(特に森山大輔先生のファンである)私は絶対に購入するものの、どうしても決定打に欠ける印象がある漫画だったな、というのが第1巻の感想です。
個人的に一番のマイナスポイントはあとがきがなかったことですね。
森山大輔先生のあとがきは大好きなのに、ガッカリ感は異常でした。

そんな感じで

  • ヨコオタロウ先生か森山大輔先生のファンである方
  • 主要そうな美少女・イケメンが簡単に犬死する系の漫画が見たい方

には、おススメできるかと思います。
2巻も読み終わり次第紹介したいと思います。

俺からは以上です。

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