ワンパンマン(原作:ONE、漫画:村田雄介)感想。アニメ化が楽しみ!

ONE先生の原作で、村田雄介先生がリメイク版を担当されている「ワンパンマン」(9巻)を紹介します。
10月からアニメが放送される作品で、アニメの公式サイトはこちらになります。

原作はネット上で公開されており、こちらで読むことが出来ます。
リメイク版はweb版と単行本があり、web版はこちらで読むことが出来ます。

ちなみにweb版では一部配信されていない部分もあるようで、そこは単行本で補うしかないかと思います。
また単行本にはカバー裏や巻末におまけが多くあり、非常にお買い得感があります。

ただweb版にはweb版の良さがあり、
ワンパンマン001
単行本ではどうしても中綴じの部分が読みにくく、せっかくの見開きのコマがこのような残念な形になってしまいます。
しかしweb版ではこうなりますので、ぜひ見比べてください。

ちなみにかなり細かい部分ですが、このシーンでも台詞にごくわずかな変更があります。
またクリックでページがめくれるので、アニメーションのような描写が非常に映えるのもweb版の特徴ですね(というか集英社もズルい売り方をするもんだ)

改めて紹介する必要がないほど有名な作品ですが、よろしくお付き合いのほどお願いします。

ワンパンマン 01 (ジャンプコミックス)
村田 雄介 ONE
集英社 (2012-12-04)
売り上げランキング: 5,923

就活に行き詰っていたサイタマは、ある日町で暴れていたカニ型の怪人から顎の割れた少年を救う。
その時、幼い頃の「ヒーローになりたい」という夢を思い出し、ヒーローになることを決意し、3年間懸命なトレーニングを行う。
結果として、サイタマはどんな敵でも一撃で倒せる最強の力を手に入れるが、その代償としてハゲになってしまう
一撃で倒せてしまうということから、戦いに対しての緊張感を失ってしまい、無気力な日々を送っていた。
そんな中、サイタマが住むZ市を襲っていたモスキート娘に敗北しそうになっていたサイボーグであるジェノスを助ける。
ジェノスはサイタマの強さに魅了され、弟子入りをすることになる。

感想

今作には感想と言うよりも設定に感嘆しました。

面白い対比

ヒーローとしての資質は身体的にも精神的にも完璧であり、あえて弱点を言うならハゲである所ぐらいしかない、どんな敵でも一撃で倒してしまう最強のヒーローである主人公のサイタマ
そしてサイボーグであり、ヒーローとしての資質はサイタマに匹敵するものの、更に高みを目指せるジェノス

サイタマとジェノスは、完成されたヒーローと成長するヒーローの二人組であり、どちらから読み解くことが出来るという点で非常に面白い試みだと思いました。

舞台装置としての主人公

このような完成されたヒーローと成長するヒーローの二人組である為、サイタマはどちらかと言えば舞台装置のような役割を果たしています。

とは言うものの、影が薄いということではなく、話の根幹には必ずサイタマがいます。
ようは起承転結の、起と結の部分にサイタマを置き、承と転の部分にジェノスを置いている、そんな印象です。

最強であるが故の苦悩と、サイボーグなのである意味お手軽に成長できるというわかり易さ。
これらが非常に上手くかみ合わさっている作品であると思いました。

欠点として

非常に面白い作品ではあるのですが、欠点としてはかなり展開が遅く感じることですね。
内容自体は大変読みやすくテンポよく読み進められるのですが、主人公ら以外のヒーローの話も丁寧にしている為、メインストーリーはなかなか進みません。

ただ、サイタマとジェノスなど、色々と視点を変えて何回も読み直すことが出来るので、読み応えがあることには間違いありません。

類似作品

RATMAN

RATMAN 01 (角川コミックス・エース 152-2)
犬威 赤彦
角川書店
売り上げランキング: 167,308

ヒーロー協会という単語を見て、まず真っ先に思い出したのがこの作品でした。
職業としてのヒーローが成立している世界で、ヒーローに憧れていた主人公がなぜかダークヒーローになってしまう話です。
設定こそ似ている感じはあるものの、内容はあまり似ていません。

作中には、「ワンパンマン」と同じように、ヒーローになる/なったということの葛藤や苦悩も描かれております。
完結した作品ですが、最後のオチは決して悪くはないのですが、意外性が全くなかった為、良かった、とは若干言い難い作品でありました。

レディ・ジャスティス

レディ・ジャスティス 1 (ジャンプコミックス)
荻野 ケン
集英社 (2015-09-04)
売り上げランキング: 8,147

この作品の内容に関しては私のこちらの記事を参照して貰うとして……やはり「ワンパンマン」と比べると話の構成が甘かったように感じますね。
最強に近い剣崎天利が主人公と言うのは「ワンパンマン」に近い設定ですが、改めて思うのは、主人公は眼鏡の男(丸藤円太)にするのが良かったのかも知れません。
ただまぁ「ワンパンマン」というヒット作品がある中で、主人公の設定が似ているこの作品にゴーサインを出したこと自体、かなりの「博打」であったようには感じますね……。

まとめ

  • 完璧なヒーローと成長するヒーローが見たい人に
  • ネットで手軽に読んでみたい人に
    (中途半端に抜けがあり、おまけなどもないので、単行本が欲しくなる可能性があります)
  • ハゲでもカッコいい主人公が見たい人に

アニメがどこまで放送されるかはわかりませんが、アニメになってもギャグとシリアスの絶妙なバランスを期待せざるを得ません。
あと、地味に登場する女性キャラが可愛いです。
さすが村田雄介先生。

俺からは以上です。

モブサイコ100(1) (少年サンデーコミックススペシャル)
小学館 (2013-08-19)
売り上げランキング: 13,466
アイシールド21 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2014-03-19)
売り上げランキング: 2,295


メディア

【漫画】もりしげ先生『おしかけメイドの白雪さん』(第1巻)感想~もりしげ先生の原点回帰?~
もりしげ先生の『おしかけメイドの白雪さん』(第1巻)の感想です。 もりしげ先生は今作以外にも『花右京メイド隊』(全14巻)や『フダンシズム-腐男子主義-』(全7巻)などがあります。 もりしげ 秋田書店 (2018-12-07) 作品紹介 父親の海外赴任で、幼い弟と2人暮らしとなった陽一郎の家に、白雪と名乗る純白の美少女メイドが…!? そして、赤いのやら黒いのも…!!? ヤリ過ぎメイドのご奉仕コメディ♪ メイドの白雪が陽一郎の家に派遣されたことから物語が始まります 父子家庭で父親が海外赴任となった天國 陽一郎<あまくに よういちろう>と幼い弟の龍之介の家に、白雪と名乗る美少女のメイドが派遣されたことから物語が始まります。 感想 ナチュラルなラッキースケベさよ ま、もりしげ先生ですからね、ラッキースケベの描写なんてまさにお手の物ですよ。 そんな軽い口調で言えるほど、自然な形でラッキースケベが挿入されています。 いや、展開自体はメチャクチャに強引なんですけど、あまりにも自然に話に入っているので全く不自然さを感じないですよね。 切り取って見てみたら、強

続きを読む

【漫画】アジイチ先生『できそこないの姫君たち』(第1巻)感想~グループの不和も描かれている、濃厚な百合作品~
【漫画】中村ひなた先生『やさしいヒカリ』(第1巻)感想~のんびりとした離島の田舎生活~
【漫画】尾高純一先生の原作、野田大輔先生の作画『それほど暇ではありません。』(第1巻)感想~愛媛県松山市の姉妹の日常を~
【大好物】ずっと男の子だと思ってたのに、お前女だったのか!

「漫画・初回特典の紹介とレビュー」記事をもっと見る

漫画・初回特典の紹介とレビュー 人気記事

【漫画】ビーノ先生『女子高生の無駄づかい』(第2巻)初回特典・感想―相変わらずのギャグの切れに脱帽!
【漫画】寺井赤音先生『あまちんは自称♂』初回特典・感想 うーん…酷い!(褒め言葉)
懲役339年(全4巻)感想。漫画と言うには勿体無い、映画のような作品だった。
スイッチウィッチ1~3巻(茂木清香)心の襞を鋭く突く衝撃作。(グロ注意)
【漫画】ビーノ『女子高生の無駄づかい』(第1巻)初回特典と感想。女子高生を無駄遣いした作品。
【漫画】小虎先生『圧勝』(第1巻)初回特典・感想 1巻ではヒロインを好きになれるかに懸かってくる作品
【漫画】岡本倫先生原作、横槍メンゴ先生作画『君は淫らな僕の女王』(第2巻)初回特典・感想 絶妙なバランスで成り立っている奇作
【漫画】黒神遊夜先生原作、神崎かるな先生作画『武装少女マキャヴェリズム』(第6巻)の感想及び『しなこいっ』『竹刀短し恋せよ乙女』の初回特典など その歴史を追いつつ想いを語ります
【漫画】新島秋一先生『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』(第1巻)初回特典・感想、「はい、かわいいと思います!!」
【漫画】鯨川リョウ先生の『マルセイ!!』(第1巻)初回特典・感想~ギリギリを攻める、その意気込み~