ネンレイズム/開かれた食器棚(山崎ナオコーラ)概要・ネタバレ・感想。「むらさきゆかり」らのありえない世界観に惹かれる。

山崎ナオコーラの最新作です。表題のとおり2作の短編集によって構成されますが、特に「ネンレイズム」の哲学的な世界観に妙に惹かれるところがあったので、こちらの方について紹介いたします。

 

ネンレイズム/開かれた食器棚
山崎 ナオコーラ
河出書房新社
売り上げランキング: 106,542

概要

「こんにちは、私は年齢愛好家の村崎紫です」小説はこう始まります。ここからしばらくは年齢に対する愛校心についての独白が続き、やがて物語が開始されてゆきます。

主人公紫(ゆかり、後に床とよばれる)は、年齢愛好家「ワシ」が主語で、手押し車や上下を同じ柄で揃えるファッションなど、自称67歳として生活をしているという、特徴的なキャラクター。

その中で、同姓同名のクラスメイトと友達になったり、「性別はこれから決めてゆく」というフェミニンの片鱗を見せる同級生と出会ったりし、主人公のコミュニティの領域が徐々に広がりってゆき、物語が展開されてゆきます。

仮想現実的な登場人物

登場人物は「基本的にありえない」人物たちです。また、登場人物らは本当に過去があったのか、「地球5分前仮設」のような世界からのスタートとではないかと感じてしまうような奇妙感も覚えます。

もっとざっくりいうと「マインクラフト」のような世界だということも可能かもしれません。おそらくこの作品を批判する方は、このような視点から突っつくことでしょう。

しかしそんな彼らがめいめい、確固たる哲学をもって人生を生きている点については、なかなか共感を覚えるところでもあり、「こういう生き方だったらかっこいいだろうな」という妙な憧れを抱くところでもあります。

主人公は最後まで年齢に対する哲学を貫いたわけでなく、18を目前に呆気無く夭折する親友、腫瘍が陽性であり事無きを得る92歳の師匠という出来事の対比から、若くして死ぬことが悲しいことで、永らえるのが喜ばしいという画一的人生観について、何か悟りを得たように思います。

年齢愛好家としての独白は、自分が自分の人生を具体的に定めていなかった時代の観念的生き方であり、最後に自分の道を見つけた彼女はきっと、そのような数値に拘泥するような人生を送ることはないでしょう。

結びに

  • 年齢に関する作者の哲学を鑑賞できる
  • マインクラフトのようなキャラの面白さ
  • 浅いようで深い味わい

美少女キャラクターが闊歩する4コマ漫画みたいな非現実的世界観でありながら、どこかでコクがある仕上がりになっているところが面白く、作者の実力の深さを表しているように感じます。

つまり問題は年齢でも、年齢感にこだわることでもなく、果たして自分の中で納得した人生を送ることができるかどうか、そこに尽きるのではないかと 妙に感心してしまう作品でした。

短い話なのでサラッと読めるので、おすすめではないかと私は思うところです。

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