【読書感想】『小説 明日のナージャ~16歳の旅立ち~』感想というか雑文。

私はあえて一つの説を提唱したい。『けものフレンズ』の原型は『明日のナージャ』であると。

けもフレの魅力はサーバルやかばんちゃんそれ自体にあるわけでなく、それをとりまく仲間や環境、そして彼らの葛藤などに触れていきながら、最後に世界が内包していた問題に触れるというところだ。

さて、『明日のナージャ』はどうだろうか。ナージャ自体に魅力があるというにはさすがに幼すぎる。『ナージャ』を愛する者たちは、ナージャを取り巻く世界を愛しているのである。孤独なピアニスト、吟遊詩人、マタドールとフラメンコ‥‥そういった、”教科書には乗らない”人々の生き様に視聴者は感銘を受けたのである。

ナージャシリーズと細田守との関係性には詳しくないが、少なくともこの細田アニメが『時をかける少女』を生んで、それが新海誠の『君の名は。』を生むことになった。

そしてナージャの精神を正統的に受け継いだ作品が『けものフレンズ』。ケモナー細田もにっこり‥‥かどうかはわからないが、間違いなく言えることは、今は流行っているメディアはすべて細田守の頭の中に存在していたということだ。

逆に当人の作品は時代を先駆けている感もある。『サマーウォーズ』でもiPhoneが出てきているが、意識してかしておらずか、10年先の人の目を意識しているように思われる。

『けもフレ』でいきなりしゃべるボスは、『ナージャ』で22話まで全くしゃべらなかったリタ(声:大谷育江)との対比にも思われるし、けもフレのジャパリバスはナージャのからくり自動車を彷彿とさせる。

まあこういうこじつけは、やろうと思えば無尽蔵にできるし、そりゃ結局何かのパクリだよというツッコミが待ち構えているので、このくらいにしておきたいが、ナージャファンの胸に問いかけてみたいことがある。

「もし、ナージャの続編が無理でも、このような作品をつくりたいとき、どうするか?」

その答えの一つが「けものフレンズ」にあったのかもしれない。

それは置いといて

なんと、なんとという奇蹟なのだろうか。あれから10数年の時を経てナージャは復活するのです。

ナージャ・アップルフィールド(27) 丁度ええやん!……ではなく、

ナージャ・アップルフィールド(16)……まさかの3年後設定!ということで本がひっそり出とる。

表紙絵はなんか幼くなってないですかね。イラスト誰やねん…と思ってみたら中澤一登、ナージャ作監!これ以上何も申しません。

しかしね……何が凄いってこのひっそり感よ。普通もっとこう、あるでしょ、せめて公式HPに本書きましたの一行くらいあってもいいじゃないかと思うくらいですよ。

感想

挫折からの復活という作品構成だが、なんだろう、それこそは流行りのスクールアイドルモノの作品にあるような気がしてならない。確かにそれを19世紀からしている(設定)なので、彼女はパイオニアなのだ!というのもありかもしれないが、まあありきたり。

いや逆に考えると14年前からこのネタを温めていたけれど、これまた時代が追い越したということなのかもしれませんね。

……簡単に説明しておきますと、ボロボロの劇場を手に入れたナージャが再建して人を呼び込むという話です。これがスクールアイドルを目指す人々のお話に被るようなところがあるなと。

これが14年の歳月を背負ったメディアの宿命なのでしょうか。時代設定は確かに古いけれど内容も新しくはない。そこで勝負できるかどうか、といえば、難しそう。

この小説に真面目なツッコミは無粋なのかもしれませんが、特に団長とリタのキャラクタが薄い感じがします。リタについてはもう少し過去の失語症の件から触れてもよかったと思います。あとローズマリーに犯罪をさせるのはいくらなんでもまずいのでは?

あとシルヴィーが吟遊詩人を追いかけて劇団を去っているんですが、たしかアーベルと結婚したんじゃなかったっけ? ここら辺の矛盾もあんまりないようにした方がよいのでは……とおもったり。

もしかしたらアニメ化する際のキャストで揃えられない人はもう登場させてないとか、あるのかなあ。

この歌好きだったんだけど(´・ω・`)

あとがきにアニメ化の示唆?

本作品で最も大切だったのはあとがきに書かれたナージャ1年終了の裏話だったのかもしれない。

ナージャが駄目になったのは衣服の生産が間に合わなかったから、というのが主な理由のようだが、ちと苦しい。

しかしわずか1年で放送が終わってしまったことに対する悔しい気持ちは原作者の方はずっと持ち続けていたことがわかる。

それはまさに僕もいだいていた感情であり、同じことを考えている人も世界にはいるんだなあと勇気をもらえた。

再アニメ化への熱望は文章から伝わってくるが、それが実現するかどうかは、未知数といっといったところか。

もしアニメ化になったとしても、間違えないでほしいのは、僕たちは『けものフレンズ』的な『明日のナージャ』を見たいのであって、貴族がノブレスオブリージュがといったむずがゆくなるような世界観の押し付けでは成功しないよ、というところです。

「素晴らしき人生!光と影を見た男」や「フランシスの向こう側」的世界観をもう一度観たい。

小説 明日のナージャ 16歳の旅立ち (講談社キャラクター文庫)
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【小説】ラノベ編集者「なろう作家は出版するレベルにない人が増えた」 (^ν^)「おまえが言うのか」
1: マイナンバー ★ 2018/02/15(木) 21:16:25.85 ID:CAP_USER9 ここ数年、ライトノベルの世界を席巻しているのが、投稿サイト「小説家になろう」などのネット発の作品。 だが「なろう系」の席巻が、かえってライトノベルの勢いにブレーキをかけようとしている。 ここ数年、プロとしてデビューを狙う作家の卵たちは「なろう系」に投稿。そこで読者をつかみ、スカウトを待つという双方にとってメリットがあるスタイルが定着してきたが、新たな問題が起こっている。 「なろう系で人気を得ている作品でも、そのまま即、出版できるレベルに達しているものは限られています。そこで、出版の際には加筆、改稿をお願いするのですが、何度書き直しても、出版できるレベルに達する筆力のない人が増えているのです」(同ラノベ編集者) 話を聞かせてくれた編集者は、こんな出来事に遭遇したという。 「私が赤入れをした上で改稿をお願いしたのですが……1カ月ほどたって戻ってきた原稿は、わずかに数行が変わっているだけだったのです。わかりますか? ネットに投稿した時点で力尽きて、もうどう

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