【漫画】黒谷知也先生『三護さんのガレージセール』感想~ガレージセールでつながるコミュニケーション~

黒谷知也先生の『三護さんのガレージセール』の感想です。
黒谷知也先生は今作以外にも『書店員 波山個間子』や『幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい』があります。

三護さんのガレージセール (バンブーコミックス)
黒谷 知也
竹書房 (2018-10-29)

作品紹介

在宅勤務の林三護さんは、気忙しくない会話を求めて 郊外でガレージセールをはじめました。
旬の果実を収穫したり、おでんやダンスを楽しんだり、 いつしか心惹かれる人がやってきたり…
ここには、都会のひとり暮らしでは得難い交流が 待っていたのです。

在宅勤務の林 三護<はやし さんご>が気兼ねのいらないコミュニケーションを求めて始めたガレージセールを中心に描いた作品です。


今作の主人公の林三護

感想

温かい交流

何かと気忙しい今の時代。
例えば職場での会話は良くしても、プライベートでの会話があまり多くない人も多いのでは。
どうしても職場での会話というものは、上司部下の関係もあり、また話も出世や仕事であったり。
そんな損得勘定というのか、気難しさも伴っていることが多いのではないでしょうか。

この作品でも、一応は三護はお店の人で、ガレージセールに来る人はお客さま、という関係はあります。
しかし三護自身、在宅勤務ということもあり、ガレージセールの売り上げにはあまり気にしておらず、ふれあいを求めてガレージセールを開いてるという。


人の集まり場になることもしばしば

その時に交わされる、三護とお客さまとの何気ない会話ややり取りから交流が広がっていく。
例えば、主人公の三護が読み終わった文庫本を、ガレージセールで売って。
それを購入した人が、実はその文庫本の中に四つ葉のクローバーが挟まっていて。
その四つ葉のクローバーを返しに、再びガレージセールに来て三護と会話して、交流が広がる。

その人が主婦であり、娘の話が出てきて、その娘も友達とともにガレージに来たり。
登場人物の生活は直接描写されていないものの、ガレージという基本的な舞台が狭い場所なのに、非常に奥行きを感じさせてくれます。

人物が活き活きとしている

主人公のことをリンゴと呼ぶ(林三護から林をりん、護をご、で)元々も友人であるせっちゃんがいるものの、それ以外はガレージセールで知り合った人たちばかり。
ガレージセールで交流のある人から野球の助っ人を求められたり、またはガラスのカメを売ったら翌日もなぜか売れて、なんだかんだいきさつがあって梅の収穫を手伝ったり。


人とつながるガレージセール

ガレージを通じて、いろいろな人との交流が見えてきて、楽しいです。

結びに

なかなかコミュニケーションが取りにくい現代社会。
この作品は、ネガティブな理由もありながら、率先してコミュニケーションをとりたくて行動しているところに魅力を感じます。
そんな現代社会で、心が温まる作品に出合えた気がします。

巻数のナンバリングがされていませんが、ぜひとも第2巻、そしてそれ以降も読みたい作品です。


人間関係の奥行きを感じさせてくれるのがいいです

俺からは以上です。

三護さんのガレージセール (バンブーコミックス)
黒谷 知也
竹書房 (2018-10-29)
売り上げランキング: 91,573
幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい (IKKI COMIX)
黒谷 知也
小学館 (2014-10-30)
売り上げランキング: 106,520
書店員 波山個間子 (1) (it COMICS)
黒谷 知也
KADOKAWA (2017-02-15)
売り上げランキング: 125,819


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