【漫画】鯨川リョウ先生の『マルセイ!!』(第1巻)初回特典・感想~ギリギリを攻める、その意気込み~

鯨川リョウ先生の『マルセイ!!』(第1巻)の感想です。
鯨川リョウ先生は今作の他に秘密のレプタイルズ』(現在5巻まで発売中)を描かれています。

マルセイ!!(1) (裏少年サンデーコミックス)
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秘密のレプタイルズ』(第1巻)の感想はこちらになります。

初回特典


イラストカードでした(とらのあな購入特典)

作品紹介

前代未聞の全力おバカエロコメできました!

こんなの私、はじめて…!!
性犯罪を取り締まる組織『性犯罪特殊対策チーム』通称『マルセイ』。
これは卑劣な性犯罪者から日夜市民を守る、
マルセイたちの血と汗と涙のぶっ飛びエロコメである!!
しかし侮るなかれ、本作はただのエロコメに非ず――
時にエロく、時にメロウ、そして萌え×燃え。
オトコのココロに活を入れる、
未だかつてないエンタメ作となっている!

紳士淑女の皆様よ、この新世界のトビラを開いてごらんなさいな。
きっと新たな世界が見えるから。

【編集担当からのおすすめ情報】
とんでもない作品ができました。
しかも単行本では『マンガワン』上で泣く泣く隠すしかなかった場所も
ほぼ収録&加えて大量の描き下ろしも。

となれば、こんなの買うしかないじゃない…!

Amazonより引用

なかなかに挑発的な作品紹介の文章ですね。素敵です。

新人婦警の但木心(ただしき こころ)が彩玉県警捜査3.5課「性犯罪特殊対策チーム」である通称「マルセイ」に配属されてしまったことから物語が始まります。

感想

エグすぎる危険球を放り投げる作品

この作品の売りはなんと言ってもおバカなエロ描写。
新人婦警が「性犯罪特殊対策チーム」というお堅い名前の部署に配属されたのに、基本的にやることは囮調査。

栄えある初囮は、性犯罪の鉄板中の鉄板である「痴漢」。

………わかりますよ?
もちろん作中でも痴漢はその行為を擁護されることなく、また犯人も捕まる際には「サイテー」などと罵られますが、日々、女性が電車やバス等々に怯えながら乗車してるのに、そんな不謹慎なネタをギャグにしていいのか!というお叱り意見があることを。

痴漢とは女性の敵であると同時に、ごくごく一般的な善良な男性にも疑惑の目や時には冤罪を発生させるという男性の敵でもあり、ひいては痴漢は全人類の敵である。

そんな痴漢行為を擁護しなければ茶化してもいいのか?

物語開始当初に出てくる痴漢行為に限らず、今作で出てくる摘発される行為は、男女問わずトラウマになっていう人もいるはず。

しかし不謹慎だからこそ茶化したい。

そんなエロコメディを見たい。

こんな願望、あってもいいんじゃないでしょうか?

それは決して自分自身がやりたいとかいうわけでもなく、ただただ純粋に面白おかしくして読んでみたいだけの願望なのです。

たまにいいこと(?)言う………こともあるかも?

ハードボイルドな顔したおっさんが、エロを絡めて妙にいいことをいう。


やたら説得力があるような、ないような

同意しにくいのに、一瞬納得しかける説得力があります。

敵味方問わず、基本的に今作に出てくる男性キャラって女の敵なんですよね。
でもなぜか憎めない。

それは今作が典型的な勧善懲悪な展開であると同時に、上のおっさんと同様に台詞がいちいち説得力あるんですよね。
性犯罪者のくせに。

結びに

性犯罪というナイーブな問題を真剣におバカに茶化して取り扱ってるので、その点ではかなり危険な作品と言ってもいいかも。
現状ではストーリーの展開上、ややシリアスになることもあるものの、頭空っぽにして読むことのできる作品です。
今後、この作品がどのように向かっていくのかわかりませんが


但木心の物語は始まったばかりだ

俺からは以上です。

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