【漫画】茸本朗先生が原作、横山ひろと先生が漫画『僕は君を太らせたい!』(第1巻)感想~サバイバルな状況下でもきっと楽しくなる漫画~

茸本朗先生が原作、横山ひろと先生が漫画の『僕は君を太らせたい!』(第1巻)の感想です。
今作以外では茸本朗先生は『野食のススメ 東京自給自足生活』、横山ひろと先生は『横山ひろと初期短編集』があります。

僕は君を太らせたい! (1) (ビッグコミックス)
茸本 朗 (原著), 横山 ひろと (イラスト)
小学館 (2018-11-12)

作品紹介

話題沸騰のサバイバルグルメ!!

原因不明の感染症が広がり崩壊した世界で、愛する人を守り抜くこと=愛する人を太らせることと勘違いした男が、愛する女のために野食を駆使して極限状態を生き抜いていくお話。

【編集担当からのおすすめ情報】
人気ブログ「野食ハンマープライス」主催の茸本朗が原作に初挑戦!
テンポの良さが持ち味の期待の新人・横山ひろとが作画を担当!
極限状態で愛する人を太らせるほどの能力があれば、これからどんな大変なことが起きても大丈夫!
この漫画を読んで、何が起きても生き抜く力を面白おかしく身につけてみてはいかがでしょうか?

生物テロによって人間の間で謎の感染症が広がり、社会の秩序が崩壊に向かいつつある中。
貿易会社の会社員である木野 耕一<きの こういち>とその上司である都田 エリ<みやこだ えり>の二人が、野食を駆使して食いつなぎつつ旅をする漫画です。


エリと耕一の面白くも悲しい旅物語

感想

二人のギャップと漫画としての面白さ

まず社会が崩壊する前の日常で、会社のお昼に虫を調理した昼飯を持ってきた、野生児ともいえる耕一。
そして、フランス帰りでフランスからの食材をお昼ご飯にしていた、お嬢様なエリの二人の対比が面白いです。


サバイバルな状況が楽しくて仕方ない耕一とのギャップが酷い

崩壊しつつある社会が背景にあるという、やたら不穏な空気を醸し出しつつある世界観。
そんな世界観の中で、特に耕一のお気楽なノリと、そのノリに文句言いながらも付き合うエリの、非常にテンポよく描かれておりなんだかんだでいいコンビな二人が楽しい作品です。


いろんなところでショックを受けるエリ

れっきとしたグルメ漫画

そこら辺の道端にあるような生き物(ヘビ・カエルや雑草など)を食べているのですが、実際にはいわゆるゲテモノ食いではなく、れっきとした料理をしています。
話の合間合間には作中で出てきたレシピや、原作者である茸本朗先生の「野食ミニコラム」も掲載されており、かなり本格的な作りになっています。


結構ガチに描かれています

道端にあるような食材が、意外なほどフランス料理に使われているということを知りました。
ウンチクも多くあり、面白い作品ですね。

結びに

野食を題材にしつつ、耕一のエリへの想いや、エリの耕一に対する気持ちの変化もしっかりと描かれています。
またレシピやコラムも非常に読み応えがあり、お得感がある作品でした。
なによりもグルメを扱っている作品として一癖あるアクセントがされており、漫画としても読み物としても非常にレベルが高く感じました。

食べ物が意外なほど美味しそうに描かれており、表情豊かなキャラも見ていて楽しいし気分にさせてくれます。
崩壊しつつある世界という過酷な設定であり、また不穏な空気もあるのですが、とても上手く料理されている作品だと思いました。
第2巻にも期待しつつ


何気にフランス料理の知識も増える作品かも

俺からは以上です。

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小学館 (2018-11-12)
売り上げランキング: 8,253
野食のススメ 東京自給自足生活 (星海社新書)
茸本 朗
講談社
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