【漫画】水色すいみん先生『クリミナーレ!』(第1~3巻)初回特典・感想 ハイテンション&ノンストップなクライム・ハイスクールコメディを体験しよう

水色すいみん先生の『クリミナーレ!』(第1~3巻)の感想です。
「クリミナーレ(criminale)」とは「犯罪者」というイタリア語らしいです。
今作は裏サンデーに掲載されています(公式サイトはこちら)。

クリミナーレ!(3) (裏少年サンデーコミックス)
水色すいみん
小学館 (2016-12-19)
売り上げランキング: 304

初回特典

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左が3巻の特典でイラストカード、右上が2巻の特典でブロマイド、右下が1巻の特典でイラストカードでした(1巻と3巻はとらのあな、2巻はゲーマーズの購入特典)。

作品紹介

なぜか犯罪に遭遇しまくってしまう“超”被害者体質の持ち主、市村民人。
普通の高校生活を目指して入ったのは、様々な犯罪気質を持った生徒だけが集められた
危険過ぎる教室だった!
次から次へと迫り来る命の危機を退けて、果たして彼は”普通の学園生活”を送れるのか??

いまだかつてないハイテンション&ノンストップな“クライム”ハイスクールコメディ、開幕!!

Amazonより引用

超が付くほどの被害者体質(被害者になりやすい)である主人公の市村民人<いちむらたみと>
そんな彼が、ストーカー気質であったり、職業が殺し屋であったり、といった様々な犯罪気質を持ったクラスメイトが在籍するクラスに転入してくることから、物語が始まります。

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作者について

作者である水色すいみん先生ですが、絵を描く方の鎌田一世<かまだいっせい>先生と絵を描かない方の今野龍之介<こんのりゅうのすけ>先生の連名でのペンネームだそうです。

元々は個別で漫画家を目指されていたようで、今作は初の合同作品であり、二人にとっても初めての単行本であるようです。
ちなみに第1巻のカバー裏では、『「かま」じゃなくて「かま」だよ』、と言われているのですが、第1巻のあとがきの振り仮名が「かま」になっていました(第2巻と第3巻は「かまだ」)。

絵柄は非常に私好みです。

感想

ギリギリを攻めている(気に入った点)

民人は(今のところ)被害者側なのですが、彼以外のクラスメイトは全て犯罪気質を持っています。
現状で出ているクラスメイトは、ストーカー(女)・殺し屋(女)・強〇魔(女)・爆弾魔(女)・放火魔(女)・クラッカー(男)・脅迫犯(男)・詐欺師(男)・怪盗(女)の9人です。
凄いラインナップですね。

この中でメインヒロインはストーカーの小森日向子<こもりひなこ>

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ストーカーがメインヒロインの今作

その他のメインに登場しているのは日向子の幼馴染みである、殺し屋のクリスティ・セーラ月子と、第3巻から本格的に出てきた怪盗の春風かなんの計3人。
抜き取ると、ちょっとだけ大人しいラインナップになった気がするのは感覚が狂ってきたからでしょうか。

犯罪気質をネタにする、というギリギリを攻めている作品ですが、しっかりとコメディに昇華出来ていると感じます。
例えば、メインヒロインでストーカーの日向子ですが、欲望の赴くままに行動することばかりではなく、自制することも多々あります。

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また、民人の髪の毛を採取するなどの変態行為を行っていても途中で理性が止めることはありますし、気持ち悪い自分を見つめる冷静さもあったりもします(突っ切ってしまう時もありますが)。
この微妙なバランスで気持ち悪さがかなり軽減されているというギリギリさも、今作の魅力ですね。

ちなみに作中でも説明されていますし、ご存知(いるかな?)の方もおられるかも知れませんが、女性が男性を無理矢理襲った場合には強〇罪ではなく基本的には強制わいせつ罪・強要罪が適用されます(※女性でも強〇罪が適用される可能性はあるようです)。
なので、厳密には女性の〇姦魔はいないことになりますが、わかり易さを選んだのでしょう。
そもそも男性が強〇したがる、ってのはいくらギャグ漫画でもちょっと許され無さそうなので、無難な判断と言えるかな。

コテコテのラブコメと魅力的なキャラ達(気に入った点)

こんな突拍子もない設定なのに、腹が立つぐらいラブコメやってるんですよね。
特に殺し屋のクリスティ・セーラ月子

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いちいち表情が可愛すぎる………

当初は人気なかったようですが、可愛い将来の夢が発覚してから人気が上昇してきたとのこと。
最初の頃はちょっと目立つサブキャラ程度の存在だったのですが、今ではメインヒロインの一角に。
確かにストーカーよりも殺し屋の方が、恋愛対象としてはありですからね(錯乱中)。

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天然ジゴロな民人に攻略され

最初はツンツンキャラなのに、いざ本格的に関わり始めると一気に崩れてしまう月子。

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そして翻弄され続ける月子

チョロ過ぎる………。

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だがそれがいい

メインヒロインでありながら、月子に比べて地味な日向子も、良い味出してます。

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ストーカー(?)な日向子

たまに愛媛の方言(伊予弁)が出てくるのもナイスです。
見た目も、犯罪性もストーカーというちょっと地味(?)でありながら、民人を想う強さは誰にも負けていません(ストーカーですからね)。

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民人が絡むと無類の強さ

突拍子もない設定を上手く活かしており、とても優れた作品であります。

見え隠れする暗さ(気に入った点)

登場するキャラは生まれながらにして犯罪気質を持っており、いわば生粋の犯罪予備軍。

それゆえに、ただ明るいだけの作品ではなく、犯罪気質を持つがゆえに起こった過去の出来事や、犯罪行為をしてしまう動機などが示唆されるシーンもあります。

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キャラ達の過去がメインとなっているのは今のところないのですが、話が進むと解明されていくのでしょうか?

万人受けはしないかな(気になった点)

ギリギリを攻めて、かなりマイルドにされているとは言え、今作の話の根底である「犯罪」をネタにしている以上、万人受けはしないかな。
ストーカーや殺し屋、怪盗がいる作品なんていくらでもありますが、今作は未遂が多いとは言えしっかりと罪名などが出ているので、他よりもちょっとハードルが上がっている感じがしますね。

話のテンポが良く読みやすく、アニメ受けする作品ではあると思うのですが、そこに至るまでの道は険しそうです。

幼馴染み

日向子と月子は幼馴染みな関係です。

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今となっては面影がない、まだ攻略される前のツンツン状態である月子

互いの親とも顔見知りであり、オマケのページには二人の昔の話も良く出てきます。

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同じ人が気になってしまった二人。
今後、どのような話になるのか楽しみです。

まとめ

私の好みの絵柄であり、非常に気に入ってる今作。

勢いを重視したハイテンションな本編。
そして、それを補足するオマケのページがとても充実しています。

犯罪という攻めている場所がギリギリなので、万人受けが難しそうなところが玉に瑕ではありますが、是非とも長く続いて欲しいと思います。

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俺からは以上です。

A子
「ストーカーよりも殺し屋の方が、恋愛対象としてはあり」ってなんか
C子
妄想の世界は無限大です
B子
お姉ちゃんも殺し屋になったらモテるんじゃないの?
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