【漫画】中村ひなた先生『やさしいヒカリ』(第1巻)感想~のんびりとした離島の田舎生活~

中村ひなた先生の『やさしいヒカリ』(第1巻)の感想です。
中村ひなた先生は今作以外では、主にイラストを描かれていたようです。

やさしいヒカリ(1) (アフタヌーンKC)
中村 ひなた
講談社 (2018-11-07)

作品紹介

例えば、どこか遠くで暮らすとしたら――。
息つく暇のない生活を送るサラリーマン・三宅が再就職で行き着いたのは、穏やかに時間が流れる月輪島。
女子高生が案内人の、新たな暮らしが始まる!
潮風薫るリラックス・ドラマ開幕!!

激務のサラリーマン生活を辞めた主人公の三宅飛鳥が、離島の簡易郵便局の局長をする為に月輪島に行くことから物語が始まります。


月輪島の簡易郵便局へ転職した主人公の三宅

感想

優しい時間の流れ

物語冒頭では激務で死にかけている主人公・三宅の描写があり、それ以降は非常にゆったりとした流れで描かれています。
ほのぼのとした話が中心に描かれており、三宅とヒロインの女子高生である日和子との掛け合いがホンワカとします。


三宅とヒロイン(?)の日和子

第1巻では簡易郵便局での話はあまりなく、基本的には島民との交流を中心に描かれています。
その描写の中でも、三宅の今までの時間の流れと、島での時間の流れの差が著しいことがよくわかります。

忙しい中で生きるのが好きな人もいるでしょうし、もっとゆっくりと生きたい人もいるでしょう。
そんないろんな人がいる中において、この作品はゆったりとした生き方もあるんだな、って思わせてくれる作品になっています。

働くということ

都会で働いていた時の三宅ですが、特に目標も目的もなく生きていた人間、ではありません。
欲しい漫画を購入して読みたいと思う衝動もあり、学生時代の友達と飲み会を楽しもうとする欲求も持ち合わせています。
しかし、現実にはそれが許されないほどの忙しさが待っています。

こういう状況って現代のほとんどの人が当てはまるんじゃないかなって思います。
楽しみはあるものの、ついつい忙しさから先送りしてします。
でも結局それをやるのは一体いつなのか、この忙しさっていつ終わるのか。
どこかで大きな決断をしない限り、その楽しみにたどり着くことはありません。


激務で倒れたことのある三宅

もちろん、だからと言ってすべての人が「仕事を辞める」などという選択をホイホイと選択できるわけはありません。
例えその決断をしたとして、この作品のように「なんだか上手い行きそう」とはなかなかならないでしょう。
しかしこの作品は、今を働いている人の心を軽くするように描かれています。

結びに

激務の描写と、島でのゆったりした時間の描写が秀逸でした。
内容としては、仕事の話だけではなく、進路などの学校での話や、家族とのちょっとした擦れ違いも入っています。
どの話も押しつけがましくなく、素直な気持ちで読ませてくれる、良い作品です。
第2巻以降にも期待しつつ


のんびりした風景が優しい漫画でした

俺からは以上です。

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