【漫画】あぬ先生『なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳』(第1巻)感想~人はなぜ生きてしまうのか~

あぬ先生の『なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳』(第1巻)の感想です。
あぬ先生の初単行本作品かと思われます。

なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳 1 (ゼノンコミックス)
あぬ
徳間書店 (2018-10-20)

作品紹介

ツイッターリツイート19,000&いいね39,000の話題作がコミックス化!!
フリーターで生きがいもない和泉澄(25歳)。
毎日が窮屈で、退屈で、息苦しくて…つい思考はマイナスへ。
ふと考えてしまう「なんで私、生きてるんだろ?」という疑問。

そして始まる後悔という名の蟻地獄。
いつまでたっても明日に希望を見い出せない。
日常に隠れる些細な変化に気付けず、不安に毎日を過ごす人々へ贈るネガティブ・ショートストーリー。

特に生き甲斐もなく、ただ毎日を消化しているマイナス思考を持った和泉澄の日常を描いた作品です。


今作の主人公です

感想

漠然とした不安

今、日本では「不満はない、しかし漠然とした不安はある」という若者が多いと聞きます。
この作品の主人公である、和泉澄もその一人と言えます。


なんとなく日常を消費してしまう生活

25歳のフリーターでありつつも、現状に特に不満はない。
しかし漠然とした、社会や他人に対する大きな不安はある。


負のスパイラルに陥ると考えがちな思考かも

第1巻ではあまり語られていないのですが、学生生活は普通にこなせていた。。
しかし巻末の第2巻の予告を見ると、大学に卒業後、就職した先で大きな挫折を味わったようです。
それが立ち直れぬまま、ズルズルと今に至る流れになったのでしょう。

はっきりとわかっている不満と違い、何かをすれば即解決するわけでないはっきりとしない不安。
そんなの心の持ちようだといわれても、なかなか心は切り替えられないもの。

現状に不満はない。でもなんとなく、漠然とした不安がある。
そんな人には共感を得られる作品だと思います。

対人関係の難しさ

物質的な欲求も希薄な澄。
人生に目的や目標を見つけられず、その中で友人や同僚に対して関係を築くことの難しさを感じる毎日。
電話に出ると相手が冷たく感じることや、SNS等での友達との話が辛くなったり。


現実から目を背けてしまう時もありますよね

人と仲良くなったというポジティブな気持ちはわからないのに、人に距離を置かれたというネガティブな瞬間はすぐに理解できる。
あくまでも救いのない、それでも一生懸命に生きている、平凡な日常が描かれています。


私にもよくわかる場面

結びに

第1巻ではただただつらい毎日が描かれており、救いを求める形にするのではなく、読者に共感を求める形をとっています。
風刺的でなかなかに面白い作品でした。

第2巻では澄の過去や、そのほかの登場人物を主体に置いた話も展開されるようです。
澄のこれからにも期待して


第2巻以降では澄以外のキャラにもスポットライトが当たる予感

俺からは以上です。

なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳 1 (ゼノンコミックス)
あぬ
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