昨ステージではアルがマイヨを獲得、フルームは遅れをとる結果となりました。
バルデ(+35″)、ウラン(+35)もほとんど充分圏内です。
キンタナ(+4’01”)やコンタドール(+7’14)はかなり厳しめです。
Contents
コースプロフィール
1級山岳が3つあります。ただ見た限り難易度はほどほどで下りゴールなので、大きなトラブルがなければ逃げは決まりにくいと思います。
しかしスカイは1日たりとマイヨを逃したくないと考えそうなので、必ず攻撃を仕掛けてくるでしょう。
スタート
第9ステージで涙を呑んだワレン・バルギル、そして人気者(?)ヴォクレールが走ります。
どちらもフランス人、フランス革命記念日ということで、フランス人の勝利を目指しています。
しかし悠長にフランス人を勝たせる余裕はどのチームにもありません。吸収や離散を繰り返すのは
フグルサング、厳しい
11ステージで落車して骨折したフグルサング、残念ながらリタイアです。アルにとっては痛手です。
プロトンからはバルギル
最初に逃げを試みましたが、吸収、再度アタックです。
山岳賞狙いとしてかなり果敢な姿勢です。
するとコンタドールが追いすがる。ここが勝負どころ!
ランダが送り込まれる
コンタドールはバルデを置き去りにして逃げを打ちます。
しかしそれをしっかりマークしているのがスカイ。
昨日はすばらしいアシスト力で、フルームを出し抜き上位の4位という好走をみせたミケル・ランダがチェックします。
やはり好調のようで、コンタドールにしっかりと付いています。
チームオーダーとしては当然コンタドールの前に出ませんが、同じスペイン人の心理としては微妙なところでしょう。
キンタナがアタック
コンタドールの後をキンタナが追走します。ここではクヴィアトコフスキーが付いています。
スカイはマークすべき相手を多いので大変そう。
先頭から遅れたバルギルを広い、一緒に走ります。
三国同盟
中央左側、アル/バルデ/ウランの3人が映っています。
共闘体勢が確実に出来上がってますね。
ランダのほうが勝ちそう
コンタドールに引かせているランダ、余裕がありそうです。
キンタナ組、合流
ランダ/コンタドール/バルギル/キンタナ
相当強力な逃げ集団となりました。これは強い。
クヴィアトコフスキーはついていけませんでした。
それにしても……
ランダが引き始めていますね……!
もしかして総合のジャンプアップを狙いに行くのでしょうか?
ちなみに12ステージ時点で6位がコンタドール(+7’14)、7位がミケル・ランダ(+7’30″)であり、ランダも好調なのでこのタイム差なら上げてもいい、という判断なのかもしれません。
最後の峠、バルギルが1位突破
バルギル、すごくないですか。
逃げては振り落とされ、それでもまた山岳を獲ると……その粘りには脱帽です。山岳賞は盤石でしょうか?
フルームのアタックには負けない
集団でフルームは何度か千切ろうとしますが、すぐにアルに潰されます。
フルーム対策は万全かもしれませんね。
バルデアタック
バルデの攻撃にはフルームがチェック。
フランス勢がかなりキレッキレですね。
- 前はコンタドール/キンタナ
- 集団はアル/バルデ/ウラン
スカイのコントロールもかなり大変になってきました。
逃げ集団の共闘
コンタドールとキンタナが何やら話し合っています。
もう共闘ムードは出来上がっているので……何を話しているのでしょう。
コンタドール「このステージはワイにくれ」とか?(想像)
ダン・マーティンのアタック!
バルデ、チラッ
もいちど|д゚)チラッ
ダン・マーティン、頭を下げる。
アタック!
道中、千切れそうなところもありましたが、ここで仕掛けました。
一連の動作、包囲網内でサインがあったのでしょうか。
マーティンを集団は追いません。第9ステージ、リッチー・ポートの落車でタイムを失ったことも考慮されているのでしょうか。
後にオリカのサイモン・イェーツも合流します。
逃げは成功、あとは4人の戦い
強靭な山岳巧者勢の逃げが決まり、残すは4人の戦いとなりました。
この勝負
- ニエベ:スペイン
- バルギル:フランス
- キンタナ:コロンビア
- コンタドール:スペイン
フランス革命記念日ではありますがこの陣容では、バルギルではなくコンタドールに勝たせようという票の方が多そうです。
ニエベは踏まず、コンタドールがアタック。それに付いていくのがバルギル。
バルギル、最終コーナーを大外から攻めます。
さらにカーブがあり、位置取りが良かったか。
バルギル勝利!
第9ステージで取れなかった悔しさをここで晴らしました。
ステージ初勝利という快挙です!
ちなみに2位はコンタドールではなく、キンタナが取ってます。あれ?
マーティンもタイム差をつける
イェーツとダン・マーティンも集団と10秒タイム差を付けてゴール。
メイン集団はタイム差つかず
結果一覧
ステージ
1 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)in 02h 36’29”
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 00’00”
3 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)at 00’00”
4 ミケル・ランダ(チーム スカイ/スペイン)at 00’02”
5 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)at 01’39”
6 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)at 01’39”
7 ミカル・クヴィアトコウスキー(チーム スカイ/ポーランド)at 01’48”
8 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 01’48”
9 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)at 01’48”
10 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム/コロンビア)at 01’48”
11 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 01’48”
総合
1 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)in 55h 30’06”
2 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 00’06”
3 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 00’25”
4 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム/コロンビア)at 00’35”
5 ミケル・ランダ(チーム スカイ/スペイン)at 01’09”
6 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)at 01’32”
7 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)at 02’04”
8 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 02’07”
9 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 04’51”
10 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)at 05’22”
コンタドールが敢闘賞
試合を作ったという意味ではコンタドールが敢闘賞でしょうか。今レースで初の表彰台。
ただ実質ではステージ勝者のバルギルの敢闘ぶりのほうが勝るように感じます。
感想
キンタナは4分差から2分差に! コンタドールも上手く差を詰めました。
他のチームはエース同士がお互いをアシストしている感じで、かなりスカイにプレッシャーを与えられているような気がします。
キンタナとコンタドールはもう逃げを打つしかないですから、とにかく逃げて、スカイに追走させる。そのトレインに総合上位勢が潜み、機会を伺う。
包囲網としては最高の戦術のような気がしますが、これで勝てるかどうか、5分5分といったところでしょうか。
やっぱりアシストが強いんですよね。スカイの伝統として、エースよりよく走れる人が出てくるのですが、ゲラント・トーマスと思いきや今回はランダですか。
いろいろと、今後の展開に期待です。
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