『心理療法の本質を語る──ミルトン・エリクソンにはなれないけれど 』の概要・感想。ミルトンモデルの解説本でないことには注意。

2015年に逝去した森俊夫氏が残した、ブリーフセラピーに関する論考と対話集です。

末期がんを告知されたことを契機に、構成にブリーフセラピーの本質等を残したいという意志から作られた本です。

本書完成を待たずして氏は亡くなってしまうのですが、「ミルトン・エリクソンにはなれないけれど」(本書)に続き、「でも、森俊雄にはなれるじゃん」と続いてゆく三部作として出版される予定のようです。

終盤につれて森氏の魅力が輝く

冒頭は演劇とブリーフセラピー(短期療法)との親和性について、森氏の寄稿が約25ページにわたり掲載されています。

演劇論とブリーフセラピー論の類似点についての理屈は分かるのですが、何故演劇とセラピーをもっともらしく並列させる必要があるのか? 筆者の趣味全開ではないか? で未経験者はどうしろと? とまずここで脱落しそうになります。(もっとも「身体論」については感銘を受けたのですが・・)

この感覚は私だけではないでしょう。現に森氏は本書終盤の対談において、「(演劇論は)面白いとは思うよ。面白いと思うけれど多分わからない」と述べていることから、読み手に対する完璧な理解を諦めている点が伺えます。

「自身の類似体験となぞらえて翻訳して欲しい」と仰るものの、本気で理解してもらおうとは思っていない面が伺え、ちょっと人を煙に巻くことを選好されているようにも思います。

同志であり「KIDSカウンセリング・システム 研究会」を設立された黒沢氏(共著者)との対談でも、他の学者や既存の概念など、何かと食って掛かるような発言が多く、しばらくは読んでいて気持ちの良いものではありませんでした。

「うーんこの人、多分敵が多いんだろうな」と感じざるを得ません。

しかし、終盤での公聴会の書き起こしにおける森氏のテクニックの真髄について触れた点は非常に感心させられますし、それにつれ、森氏の独特な人間性にだんだんと引きこまれてゆきます。

「辛い、悲しい」という感情は頭で理解していても分からない、という森氏の超然とした感覚は、ある意味では、生理的欠落を有するミルトン・エリクソンと重ね合わさる点もあり、「平均2回で治療する」という驚異的ブリーフセラピストの片鱗を垣間見る事ができ、満足します。

また、しばしば登場する「福祉」と「心理」の棲み分けの重要性を主張する内容についても、私にとっては新鮮で、ひどく納得させられました。

注意点:ミルトン・エリクソンのテクニックを解析した書ではない。

本書最大の注意点であり問題点でもありますが、「ミルトン・エリクソンにはなれないけれど」という副題がある反面、森氏自身は催眠療法を用いたセラピーについては積極的ではないと述べており、あくまで「ミルトンモデル」を研究し、ブリーフセラピーに昇華させたよ、という文脈でしかミルトン・エリクソンについては語られません。

「ミルトン・エリクソン」という名を冠する書籍を手に取る方の多くは、エリクソンのアプローチ手法に興味を抱く方であると思いますので、がっかりされる方もおられることでしょう。

その点には気をつける必要があるべきかと思います。

やはり敵も散見さる・・?謎のアマレビュー

本書では、実名を上げて他者を批判しているところなどもありますから、敵も至るところに存在するのだろうなぁ……と思っていたら、アマゾンレビューのその影が見えました。

「治癒率95%,平均治療回数2.0回以下という驚異的な臨床センスをもつ森俊夫の心理面接のエッセンスを語る」
これは母集団(総クライエント数)などの定義が抜けているので総クライエント数が一人だろうとこう書くことは可能ですよね。
こんな紹介文で亡き森先生やコンビを組まれていた黒沢幸子先生が到底納得するとは思えないのですが訂正もされないということは納得されているんでしょうか???
そういうことで購入する気を無くすひどい紹介文に★一つです。
亡き森先生と面識があったものとして、こんなひどい紹介文が残念でなりません。

困難な患者やクライエントを避けて成功率、治癒率のカウントを下げない医療機関やカウンセリングがあることを忘れてはいけません。
(Amazon商品ページより)

「森先生と面識があった方」であるにもかかわらず、「購入する気をなくす」として、おそらくは読まずに★1つという最低評価を下しています。

どう考えてもひどいレビューですが、何らかの私怨も感じてとれ、想定どおりアンチも存在するというのも現実なのかもしれません。

まとめ

  • 癖のある表現者である森氏の魅力を漸次的に味わい方
  • 心理療法の本質を、対談を通じ垣間見たい方
  • ファンの方

上記の方に基本的におすすめですが、先に申したとおり、ミルトンモデルとは別物と考えた方が良さそうです。

本書を通じて森氏の存在を初めて存じ上げましたが、私自身は次回作が出ても、読むとは思います。

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